高嶺の花は2018年7月11日から、毎週水曜日の夜10時に日本テレビ系列放映されているテレビドラマです。
このドラマは放映開始前から大きな注目を受けていたのですが、その理由の一つに挙げられるのは、最近では珍しくなった恋愛をテーマの中品に据える作品だという点です。
恋愛に積極的ではない草食系男子が増加しているなど、最近の若い世代の人たちの間では昔と比べて恋愛への関心度が下がっていると言われています。
また、近年では若い人たちがあまりテレビを見なくなってきているため、テレビドラマを見る人たちの年齢層がどんどん上がっています。
そういったことが原因となり、テレビドラマの世界ではかつての花形的存在だった、正統派の恋愛物の本数が大きく減っているのです。そのような状況の中で、この高嶺の花は恋愛に真っ向から挑む意欲的な作品だと言えるでしょう。
また、ドラマの世界ではよく見られるように美男美女のラブストーリーを描くのではなく、女性の主人公は美人な上に社会的な地位も高いのに、相手役はさえない男性だという点も面白いと評判です。
まずは序盤のあらすじを紹介しましょう。
この作品のタイトルにある高嶺の花とは、主人公である月島ももを表現したものです。
彼女は華道の名門と名高い月島流の本家の長女として生まれ、しかも素晴らしい美貌と抜きんでた華道の才能を併せ持つ、生まれながらの勝ち組のような存在です。
そんな彼女は最愛の男性との結婚を控えて幸せの真っただ中にいたはずだったのですが、その婚約者は彼女に隠れて二股をかけており、さらにその相手の女性が妊娠したために結婚が破断になってしまいます。しかも、その事実を知ったタイミングが結婚式の当日だったこともあり、心に深い傷を受けてしまいました。
それから半年たってもまだ心の傷が癒えないままのももは、自転車で走行中に転倒してしまいます。ひどく壊れてしまった自転車を引きずり、泥まみれである商店街の中にある自転車を訪れた彼女は、そこの店主である風間直人に高飛車な態度で修理を依頼します。さらには汚れた服の着替えまで要求する彼女に対し、直人は穏やかに接して修理を引き受けました。
その直人は病気の母親を看病しながら自転車屋で働き続けていたために、大人になってから一度も女性と付き合うことがないままアラフォーを迎えた純粋な男性で、周囲の人たちから愛されていました。
そんな二人は住む世界もまるで違いますし、見た目も美女と野獣のように不釣り合いです。しかし、その出会いから二人の運命は大きく動き出し、格差を超えた純愛がスタートするのです。
この作品の成功のカギを握っていると言えるのは、高根の花と言われるほどの存在感を主演女優が発揮出来るのかという点です。
その点、もも役を演じるのは日本を代表する美人女優といっても過言ではない石原さとみなので、正にはまり役と言っていいキャスティングだと言えるでしょう。彼女が華道の仕事をしている時の着物姿は、多くの男性ファンの目を惹き付けています。
ももとは全く釣り合わないように見える直人を演じるのが、ロックバンド銀杏BOYZのメンバーである峯田和伸だという点も話題となっています。
本業の音楽だけではなく俳優活動も熱心に行い、独特の存在感を発揮している彼が、平凡だけど愛すべき男性の直人をどう演じるのかは見どころの一つです。またこの作品には、その二人以外にも芳根京子や千葉雄大、戸田菜穂など何人もの人気俳優が出演しているという点にも要注目です。
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